幼児の生理と心理(幼児教育の意義と目標①)

幼児と乳幼児

幼児とは0歳から小学校に入るくらいまでをいいます。そのうちでも満一歳くらいまでが乳幼児といいます。

この時期の子供の心理の解明と指導方法を一緒に考えていきましょう!

少しでも子育ての参考になれば幸いです。

 

誕生時の幼児の特性

幼児はがどうやって成長していくかというと、体感覚から知識を獲得していく方法がメインになります。体感覚は情性力ともいう)

知性的にはほぼ白紙の状態だけれども、何かを察知しようとする能力はそれなりに備わっているんですね。その察知しようとする能力でメインとなるのが、体感覚というわけです。

上記のパターンを腎系心理ともいいます。

腎系が中心になると、生理的にはよく眠るようになります。心理的には情性(体感覚)、知性的には知察力が働く傾向にあります。

腎系心理での教育(つまり幼児期での教育)は、

視覚や言葉を通しての理解よりも、腎系の働きである聴感覚や肌からの体触感覚による教育の方が有効といえるでしょう。

 

情性教育を正しく行おう!

例えば、いつも抱っこされていたり、母親の肌に触れている時間があまりにも長いと、それが習慣になり、

引き離された時は、急に寂しくなったり、不安になったり、悲しくなったり、怒りっぽくなったりするリスクもあることを認識しましょう。

 

赤ちゃんが生まれたら、2〜3歳をになった時のことを想定して、あまり抱きすぎたり、添い寝をしたりせず、ある一定の距離をおいて育てたほうがよいかもしれません。

 

幼いからと言って過保護にすると、甘えが強く、わがままな性質になり、子供が自己の欲求を満たせないことから心理的な歪みを生じ、意地悪の心理の根源にもなりえます。

 

また、乳幼児は乳幼児なりにすでに知察力、意志力、情性力を備えていることも踏まえつつ、日々の育児に活かしていきましょう!

 

ではまた!

 


参考文献,小林三剛「東洋心理学講座:幼児教育編」,緑書房