今回から実際の臨床をもとに大事なことをお伝えしていこうと思います。
多く目にするのが「起立性調節障害」。ここについて詳しく深掘りしていきます。
学生の10%にみられる起立性調節障害。本人だけではなく、家族も頭を悩ませるケースが少なくありません。
私が現場に立っている整体院にもたくさんの子供たちが起立性調節障害(略:OD)で通院されています。
一人でも多くのご家族に参考になればという想いで、実体験も含めてお伝えしていきたいと思います。
起立性調節障害ってどんなもの?
まずは結論から。ODは自律神経系が問題となって起こるものです。
見た目で何か異常があるわけではないし、病院での検査結果でも異常が出ないことが多く、午後になると活発に活動できるようになるため、家族友人から「さぼっているんじゃないか?」という目でみられることが多いんです。
症状は?
朝起きれない。
寝つきが悪い。
頭痛がひどい。
めまいがある。
気持ち悪い。
動悸や車酔いをしやすい。
集中力低下。思考力低下。学力低下。
イライラ。
発疹など。
症状が多岐にわたります。
メカニズム
立つと血圧を調整して、脳に血流を送る。これが正常の体の機能です。
ですがODの場合、立った時に血圧の調整がうまくできないので、頭痛やめまいなどが起きます。
横になると心臓と頭が同じ高さになるので、大きな血圧の調整をしなくていいので、楽。だからずっと寝ているんです。
さぼっているわけじゃないんですよ。ODの子供たちが朝なかなか起きられないのには理由があったのです。
つまり、起立性調節障害は自律神経が乱れて、脳や体にうまく血流を流せない病気なのです。
原因
遺伝的要因、生活習慣、姿勢の乱れによる脳からの神経伝達異常などが考えられます。
うまく体が調整できない、常に緊張している状態なので、回復できない。つらいですね。
また、ホルモンバランスが変わってきやすい年代なので、その影響もあると言われています。
まずはここまで。
子供本人も辛いですが、周りの家族も悩むことが多いです。
まずは子供の状態を認めてあげることから親は始めていきましょう。
ではまた!